「ノーベル賞」を知らない方はいらっしゃいますでしょうか。
詳しいことは知らなくても、その名前を知らない人はいないでしょう。
そんな「ノーベル賞」の晩餐会で、10年以上前から提供されている日本酒があります。
いったい、どんなお酒なのでしょうか。
福寿 純米吟醸(ふくじゅ じゅんまいぎんじょう)
神戸酒心館
「福寿」というお酒は、酒どころである神戸の「灘」でつくられています。
福寿の蔵元|神戸酒心館 (shushinkan.co.jp)
1751年に創業され、「兵庫県産米」「灘の宮水」を使って、手作業で伝統的な酒造りを続けている酒蔵です。
品質にたいへんこだわりを持ち、またお酒による文化の発展や、社会貢献などにも積極的に取り組んでいる酒蔵。
また、「さかばやし」という料亭があり、「酒蔵ウエディング」なども行っています。
さかばやし|神戸酒心館 (shushinkan.co.jp)
名前の由来
「福寿」という名前の由来ですが、
「福寿」という酒銘は、七福神の一柱「福禄寿」に由来しており、
この酒を飲んでいただく方々に、財運がもたらされますようにとの願いが込められています。
とのこと。
「福禄寿(ふくろくじゅ)」は、福(幸福)禄(身分・財宝)寿(長寿)に恵まれる神様といわれています。
非常にありがたい名前のお酒ですね。
ノーベル賞でも提供
「ノーベル賞」授賞式の舞台は、スウェーデン。
そして、その晩餐会で出されるお酒がこの「福寿 純米吟醸」。
2008年にはじめて選ばれてから、日本人が受賞したときにはこのお酒が振る舞われています。
「福寿 純米吟醸」の評判は、海外の方にもすこぶる上々。
その味わいに魅せられてしまって、海外から酒蔵を訪問する受賞者がいる、というエピソードがあるほどです。
スウェーデンのソムリエたちに選ばれ、世界中のノーベル賞受賞者を魅了した「福寿 純米吟醸」。
いったいどんな味なのか、胸が高まります。
飲んでみます
ブルーのボトルできれいです。
メタリックブルーで書かれた「福寿」の文字が美しい。
肩には「ノーベル賞」の文字。
「兵庫県認証食品」でもあります。
成分表示。
精米歩合は60%。
原料すべてに兵庫県産米が使われています。
飲んでみます。
色合いは透明度の高いうすい黄色。
桃やお花、わらやミネラルなどの複雑な香りですが、きつさはなく華やか。
口当たりはさらっとしていて飲みやすく、お米の味やフルーツのような甘みも感じます。
すべてのバランスがとれている、たいへんきれいなお酒。
キンキンに冷やして飲むよりも、冷蔵庫から出してちょっと置いておく、くらいの温度が良いでしょう。
食事も幅広く合わせることができそう。
酒のあて
もりそばです。
そばやだしの甘みとお酒の風味が好相性でした。
おめでたい席だけではなく
ノーベル賞の晩餐会でも出されている「福寿 純米吟醸」。
そんな由緒あるお酒ですが、高級で敷居が高い、というわけではなく、ふだん飲みにすごく合う味わいになっています。
ノーベル賞を目指す方もそうでない方も、その空気感にふれてみてはいかがでしょうか。